昨日会社でモスキート音の話になった
モスキート音といえばいわゆる若者避けの一つで、若年者にだけ聞こえる不快な高周波音によって、若者が長時間滞在しないように追い払う(やや暴力的な)装置である
駅から会社に向かう途中にモスキート音を発する場所があるのだが、ふとした話の流れで、そこの音が聞こえるかという話が始まった
あるひと曰く、最近はモスキート音が聞こえると安心するとのことで、その気持ちは確かにわかるなと思った
この前友人と街を歩いていたら、自分だけモスキート音が聞こえるという体験をして、自分はまだ若いのだという優越感を感じたのを覚えている
モスキート音自体は若者避けに生まれたものだが、一転してそれが若さの証明として機能してしまっているのだ
この流れ、何かに似ているなと思ったら高齢者のもみじマークにも通じるかもしれない
元々は交通安全のために作られたシールだが、一転してこれは老いのシンボルマークになってしまった
それによって本来つけるべき人がつけなくなってしまう始末で、人間というのはそう簡単には思う通り動かすことができない典型例のようになってしまった
ふと気になってネットで調べたらこんなツールを見つけた
ブラウザでアクセスして自分の可聴周波数域を調べられるみたいだ
ちなみに私は年齢通り30代の音までしか聞こえなかったが、20代の音も意識したらかろうじて聞こえた
ここまでくるともはやモスキート音を聴きに行ってるレベルだが、若者を排除して大人を集めるという意味ではこれはこれで理にかなっているのかもしれない